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僕は何故Canon RF50mmF1.2を手放したのか

先日、Canon RF50mmF1.2を手放しました。購入してわずか2ヶ月程度。

その理由について、自分への戒めとして書いておきます。

元々、猫写真用にCanonにマウント変更しましたが、Canonでポートレートも撮ってみようかと思ったのは、RF85mmF1.2の写りが良いなと思ったからです。

 

ただ、ポートレートは、85mmだけだときついので、50mmか35mmが欲しいところです。

でも、Canonはなぜか35mmのRFレンズでちゃんとしたのがないので、50mmを物色し始めました。

 

Web の作例や雑誌を見て入ると、50mmで好きなのは、Nikon のZ50mmF1.2が一番で、後はMFレンズばかりです。でも今回はAFが欲しい。

 

ちなみに、以前、SONYの50mmF1.2を購入して、やはり2ヶ月で手放しています。理由は写りがボディ内補正っぽくて不自然に見えたから(あくまで見えただけで個人の感想です)。

 

同じ轍は踏むまいと、慎重に情報収集しました。そして、レビューを書いている人の評価はWebでも雑誌でも「絶賛」。

 

でも、作例を見ると、RF85mmF1.2ほどの「おー!」っていう感じとか、Nikon Z50mmF1.2ほどの「うわー!」って感じは、正直しなかったのですが、あまりの絶賛具合に「きっと大丈夫!」と思ってポチッとしました。

 

実際、撮ってみても、写りに何ら不満が出ることがない。いわゆる「よく写る」レンズです。

 

ということで作例を見ていきましょう。


最初はスタジオ撮影の作例から。ちなみにカメラは全てR5です。

 

model:ゆうりさん

 

周辺光量落ちも目立たず補正され、色のりもいいです。


続いて屋外の作例。

 

model: じきまる。さん

 

紫陽花の色合いや葉っぱの緑の発色が良い感じで、全体的に解像感というかクッキリ感も際立ってますね。

 

ちなみに色はAdobe Lightroomで自分好みに調整しています。

ボケの量も大きく、50mm としては圧倒的ですね。

 

被写体が際立ちます。

 

後、パープルフリンジが出ないのは、安心感がありますね。


続きまして、フィルター使用の例

 

model : ゆうりさん

 

ちなみに、フィルターは、KenkoのローコントラストNo.1を使っています。昔からなんとなく(でも、もう在庫がないことが多いような気がします)。

この時、フィルターを使おうと思ったのは、RF50mmF1.2だけだとクッキリしすぎて、光も滲まないので、あまり自分好みにならないから。

 

ポートレートってほんと奥が深いというか、一筋縄ではいかないですね。

ということで、作例も見ていただきました。ここに挙げた写真は、自分でも大好きな写真たちです。

 

では、どうして、RF50mmF1.2を早々に手放してしまったのか?


(まとめ)

RF50mmF1.2を検討していた時に、もう一つ、迷っていたレンズがあります。「Carl Zeiss Otus 55mm F1.4 」。MFで重いけど、写りが良い上に、微妙にふわっとした滲み的な癖も残っていたりして、好きな写りに近いと思っていました。

 

ただ、あまりに、「RF50mmF1.2」のレビューが絶賛すぎたので、今回は、所謂「美人コンテスト心理」(審査員は、自分が美人と思っている人ではなくて、周りのみんながきっと美人だと思う人に投票してしまうという心理)が働いてしまった感じです。

後、AFがあるのは、魅力でした。

 

そういえば、長いおつきあいになるレンズは、Web で作例を見ている時から、「おー!」とか「うわー!」とか、ため息が出そうなレベルの感動がありましたが、今回はそのあたりが薄かったかも。

 

後から思い出すと、みなさん正直な、雑誌「カメラマン」のレンズ選びでは、Nikon 50mF1.2やPANAの50mmF1.4の方が評価が高かったりしてたな。。とか後になってい色々と思うこともあるけど、でも、現在の最高峰を使ってみて、色々と勉強になりました。

 

一番は、レビュアーの評価ではなく、自分の感性を最優先して決めることですね。僕らみたいに作品しか撮らないような者と、仕事で撮影しているプロカメラマンとかカメラやレンズの目的や用途がそもそも大きく違います。

また、自分も昔、フジやPENTAXのレビューを書いていたことがあるので、わかりますが、依頼を受けてレビューを書く以上、レビュアーさんは可能な限り褒めるので。

 

あくまで、自分の写真にとってですが、必要以上の解像感やクッキリ感は不要。後、他のレンズでも言えることですが、どうも最近のボディ内補正強め、補正ありきの描写があまり好きではない。癖は残しておいて欲しい。好きな言葉は「完璧な写真にさよなら」©️Lomography

 

AFは本当は欲しいですけどね。。

 

まとめると、RF50mmF1.2は、本当に「よく写る」のですが、「好きな写り」とはまた別であったということだったと思います。

(Lightroom で好きな写真に持っていくのに時間がかかるというと伝わりますでしょうか)

 

ということで、RF50mmF1.2を手放して、「Carl ZeissOtus 55mm F1.4」と「SIGMA 35mm F1.2 DG DN Art」をゲットしました。Otus はヤフオクで何故か破格で落とせたので、SIGMAも買えちゃいました。

 

そして、お気づきの方もいるのと思いますが、Canon R5にSIGMA 35mm F1.2 DG DN Art」は装着できません。そう、新しいカメラボディが必要です。

 

旅はまだまだ続きます。