Asahi Pentax Super Takumar 50mm F1.4。実は僕は3本買ってます。一番最初は何も考えずに7枚玉を買いました。7枚玉は、いわゆるアトムレンズと言われるものがあり、レンズの材質にトリウムを含有しており(経年変化で黄変しているものが多い)、雑誌などでも描写が良いと色々ベタ褒めしてあったのでポチッとしてしまいました。
ただ、その後、トリウムがわずかながら放射能を発するということを知り、ちょっと怖くなって手放しました。正確には、トリウムを含んでいないと言われている8枚玉に買い換えました(その後、この8枚玉の個体の後玉に傷をつけてしまい、もう1個8枚玉を買い増しました)。

8枚玉はごく初期のものらしいのですが、シリアル番号やフォントなどから、まず間違い無いのではないかと思っています。ちなみに発売は1964年のようですね。大先輩だ。
あまりポイントではありませんが、マウントアダプターはRAYQUAL。

Super Takumar 50mm F1.4 の魅力は、オールドレンズならではの柔らかい描写はもちろんですが、円形のゴーストをまあまあいい感じで出すことができます。
また、これは僕の感想ですが、曇りの日の色乗りがちょうど良い塩梅のような気がしていて、曇りの日に持ち出すことが多いレンズとなります。
軽いっていうのもいいですね(ほとんどの現代レンズがそうですが、重いものを首からぶら下げていると気分も重くなります。。)。
それでは、作例を見ていきましょう。まずは、ゴーストの例から。このような感じで、まあまあわかりやすく円形のゴーストを入れることができます。
モデルはIZUさん。

もう一枚、ゴーストの例を。ダブルです。完全に逆光ではなく、少し斜めからの時が綺麗に出やすいです。
モデル 水瀬凛さん。

夕暮れ前のふわっとした雰囲気を柔らかく伝えてくれます。
モデル 水瀬凛さん。

Asahi Pentax Super Takumar 50mm F1.4は、順光に近い感じだとこのようにいい感じに透明感が出ます。
モデル 水瀬凛さん。

街のシーンにもよく会います。程よくふわっと、でもフレアで消えちゃうことはあまりありません。
モデル さねちか ななさん。

もう一枚。
モデル さねちか ななさん。

Asahi Pentax Super Takumar 50mm F1.4は、そういう意味では、晴れの日の夕暮れにもっとも力を発揮するレンズであるかもしれません。
モデル 石川優菜さん。

これとかゴーストやフレアの入り方としては自分的にはベスト。
モデル 石川優菜さん。

そして、もう一つ大事な評価軸。曇りの日はどうなのか。。
これもなかなかいい感じ。色乗りがちょうど良い具合で、空さえ入れなければ、曇りというのを忘れそう。
モデル じきまる。さん。

さすがに全体的に白っぽいものが多くなると、それ相応の色合いにはなりますが、それでも、ぼやっとしすぎず、自分は好きな感じです。
モデル じきまる。さん。

Asahi Pentax Super Takumar 50mm F1.4(僕のは8枚玉)は、オールマイティに使える大口径50mm標準レンズです。
晴れの日の夕方は素敵なフレアやゴーストで遊べ、順光にすると透明感のある描写に、曇りの日は、それなりに色ノリよく、自然に仕上げてくれます。
今後も持ち出す頻度は、減りそうにありません。