MS-Optics Sonnetar 50mm F1.1は、厳密にはオールドレンズでは無いのかもしれません。確かに現行レンズではないですが、つい数年前に製造されていたレンズです。
宮崎光学は、宮崎安貞さんがひとりで運営するレンズメーカーということで、手作りコツコツみたいな印象があります。

解放F値は1.1と、これも購入理由の一つではありました。
また、レンズには、手書きのコピーのような仕様書的なものが付属してきます。
そして、コマ収差を調整できる機能(なにやらマニアックですね)が付いているのですが、大雑把な僕はこちらを利用したことがありません。
購入の前に雑誌の作例など見ると、映りがとても繊細で、なかなか他のレンズ(オールドレンズ含む)には無いようなクセと繊細さを感じたので購入しました。比較検討したのはCanonのF0.95ですが、向こうは今や30万円超え。こちらは1/3程度でしたので、必然的にこちらになりました。
そうそう。ピント合わせはちっさいピンを回すような感じで行います(以下の写真の赤く囲ってる部分)。

まずはポートレート作例をどうぞ。

街のスナップポートレートも雰囲気が出ますね。

小説の中の世界のような。

光の表現が興味深い感じですね。

解放で撮ると、とにかくやわらかくなる感じで。

もう、雰囲気の洪水

続いては、スナップの作例を何枚かどうぞ。
1枚目はただの空です。なのに幻想的だ。

猫

信号。なんでも幻想的で現実ばなれする。

ただの水面がこのとおり。

ピントなんかあっててもあってなくてもこのとおり。

宮崎光学のMS-Optics Sonnetar 50mm F1.1は、写すものすべてを幻想的な世界に変えてしまうようなそんな魅力を持っている反面、被写界深度が浅すぎて、ライブビューが無いとピント合わせが超絶難しい、そんなジャックナイフ?のようなレンズです。
とても希少なレンズでもあるので、大切に使わなければ。