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NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5は全く期待していなかったけど、「これでいいやん」という一本

このNIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5は、以前の記事で話に出した僕の父方のおじいさんの形見で貰ったNIKON Fに付いていたものです。もう一本、Nikkor-S Auto 50mm F1.4も付いていたのですが、あちらはエース級標準レンズ。

 

このNIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5に関しては、全く期待していませんでした。また、最近の常識でいうと、GR等の影響で、「28mm画角といえばF2.8でしょう。」みたいな、思い込みもあり、最初はほとんど使っていませんでした。

NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5の発売は1960年。既に還暦級のオールドレンズ。あまり使われていなかったのか、この個体はいたって綺麗です。

さて、今回は作例を見ていきましょう。

 

3パターンのポートレート作例をご紹介します。

 

まずは風船の写真から。微妙なフレアやゴーストが入りますが、比較的きっちり映りますね。さすがニコン。

 

モデル  IZUさん

なにやら楽しそうに撮れました。

 

周辺光量落ちもしぶいです。

ポカリスエット!

 

柔らかい描写ですね。

 

モデル IZUさん

広角レンズには螺旋がよく似合います。

背景をうまく入れるといい感じですね。

 

色合いもどこまでも優しいです。

では、下からちょっと煽ってみた作例を3点ほど。

 

モデル セイナさん

逆光だとうすーくなりますが、それはそれで、お好みに合う方には魅力的なのではないでしょうか?

もともとスタイルの良いモデルさんがより一層脚長に。。

ということで、NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5は、解放F値の平凡さから、まったく期待していなかったのですが、オールドで広角はこの頃は他に持っていなかったので、使ってみたところ、十分な写りと、適度にやさしい描写をしてくれる優良レンズでした。

 

ポートレートでもたまに28mm画角は使いたくなるので、今後も時には連れ出そうと思います。