Jupiter-9 85mm F2は、1948年に製造開始されたロシアのレンズ。カールツァイスのゾナーのコピーレンズということで有名ですね。
でもこれどれくらい製造され続けていたのか知らないのですが、ネットで調べていると外観が少なくとも2パターンくらいありそうで、僕のはほっそりした筒型なのですが、ネットでよく見るのはコマのようにちょっとぽっこりした形も多いようです。謎。

Jupiter-9 85mm F2を横から見るとこんな感じで細長いです。ちなみに、僕のはLeica Lマウントです。おそらくですが、M42マウントがぽっこりで、Leica Lマウントがほっそり系なのかもしれません(推測)。。。

Jupiter-9を使っての感想は、晴れの日の日光が強い状況と曇りなどの光が弱い状況では、方向性が異なる2面性があるような気がします。
ということで、今回は、晴れの日の作例と曇りの日の作例を比較するような形でご覧ください。
まずは、晴れの日の作例です。
モデル じきまる。さん
晴れの日はフレアが盛大に出て、とにかく、うすーくなります。
逆光だとゴーストも結構出ますが、他の方の作例を見ていると、結構出方も様々で、M42マウントかLeica Lマウントかで異なったりもするのかもしれません(推測です)。

とにかくふわっとはします。

被写体自体がとても淡くなってしまうので、そのあたりの好みや目的に合う、合わないはありそうです。

あえて、そういう表現に振りたいという時にはドンピシャかもしれません。

さて、曇りの日の作例も見ていきましょう。
曇りのような光が弱い場所では、意外と色もこってり出て、しかもボケ味も柔らかく、また、晴れの日とは違った魅力ある描写となります。
モデル 水無月いとさん

色ははっきり出ますが、全体的には少しフワッとしたトーンで自分の好みではあります。

緑や青も綺麗に出ています。

紫陽花のボケ具合もいいですね。

もう1枚。奥行き感もいい感じに出ます。

Jupiter-9 85mm F2は、晴れの日のような光の強い場面と、曇りの日のような光の弱い場面で、また違った個性が楽しめる、2面性のある1粒で2度美味しいレンズです。
85mmにしては軽量なので、サブレンズとしてカメラバッグに忍ばせておいても邪魔にならないと思います。